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○○○グラフティにも会える!?~風情が香る土生の街をポタリング~

無念のイカ焼きサイクリング

さて、いろいろな意味で趣き深かった因島ですが、しまなみ海道の推奨ルート通りに行けば、次は生口橋を渡って生口島へ行くのが通常。が、しかしまだなんとなく因島の全体像を把握していない気がしていた。
それは、尾道の居酒屋「辰兵衛」から聞いた裏ネタ、「土生港フェリー乗り場のイカ焼きがイカしいる」がアタマの中に残っていたからだった。今日は生口島をざっと走り、さらに渡船に乗って橋で繋がっていない離島の岩城島までいく行程だ。正午を迎えた時間からすると、よりみち時間が足りないかも。という不安はあったものの、

「いかなきゃいかんでしょ。イカ焼き」

という渋谷御大の一声でいざイカ焼きを目指して、生口橋の下をすり抜け島の東端にある土生港を目指したのでありました。ま、これも人の縁ですしね。

で、ロングスローサイクリングと銘打ったものの、健康な男性がメリハリ無く走っているのもナニってものですし、土生港までの4キロはスピード走行で行くことに。平坦な古い港町を風のように(自分のイメージですけどね)駆け抜ける。文句無しに気持ちが良い。そしてBromptonもbd-1も本気の力にしっかり応えてくれる。作りの良い自転車はやっぱり良いなと思える時間だった。そして汗がじんわりとにじんできたころに港に到着。“お疲れのビール”にはまだ早いけれど、その代わりにイカ焼きが我々を待っている。

「待たせたなイカ焼きよ!」そう心で叫んだ、瞬間目に飛び込んできたのは、衝撃的な文字だった。


今日はお休みさせていただきます。

「いらっしゃいませ、今日はお・休・み・さ・せ・て・い・た・だ・き・ま・す」

あれれ、汗でにじんだのか良く文字が見えないや、アハハ。
よく目をこするもう一度

「今日はお休みさせていただきます」
確かにそう読めてしまった。

「あああぁぁ、セイラさぁーん」

えっーっと、歳がバレるのでこれ以上無様な醜態を晒すのは止めておきます。

たとえようの無い悲しみに打ちひしがれながら、現実を受け入れられずその場を去るまでに10分もの時間を要したことは、容易にご想像いただけるかと思います。

無念のイカ焼きを眺めるしぶやさん
無念のイカ焼きを眺める。くるくるピィッッアとせんべいサンドもやたらと気になります。


怪我の功名。土生ポタリング

土生港フェリーターミナル
なんだか役所のような、土生港フェリーターミナル


大人なので、すっかり気持ちを切り替えた我々はフェリーターミナルを出て次のプランを立てることにした。
すると

「この街ってなんだか楽しそうじゃない?」

と渋谷さんが言ってきた。確かに良く見れば、さっきまでの因島の走りにくい道と違って、この土生までの
道は交通量も少なく、漁港と昔からの商店街が軒を連ねるなんだか魅力的な道だった。フェリーターミナルの周りにも鄙びた風情の、でもちゃんと営業している店が軒を連ねている。

「せっかくですから、昼ごはんをココで食べていきましょうよ」と僕。

上等です、だって寄り道の旅なのですから。

土生の街をサイクリング
ポタ~っと、土生の街をサイクリング


平日お昼時の土生の街は人もまばら。ちょうど60歳くらいの男性の4人連れが歩いていたので土生の街の見を聞いてみた。

「あんまりないけどね、日立が無くなっちゃったから」との答え

土生の街は造船によって発展した街。それも日立造船という会社の企業城下町だった。日立造船因島工場の歴史は古く、100年にも渡って街の産業を支えてきた。2006年に国外の投資会社に売却されて、日立造船と因島との関係は大きく変わることになるのだが。我々が聞いた男性の声には、島を支えた大黒柱を失った寂しさがあるように感じられた。
瀬戸内海に橋が無かった時代、今よりもっと濃密な関係だったであろう島と造船会社。それはまるでひとつの独立国であり、島の暮らしの大部分に関わっていた。幾筋も延び、入り組んだ商店街は、島の規模からすれば迷路のように巨大だ。高度成長期には活況を呈した、華やかだった街の名残をそこかしこに見ながら、我々は静かな街をゆっくりと流した。向島の素朴な光景とは正反対だけれど、因島はちょっとセンチメンタルになれる人間臭い島だった。

Paper Moon
中にはお洒落なお店も。

因島出身の…
因島出身です。

パン屋さんで雨宿り
パン屋さんで雨宿り


朝にすっかり上がったと思った雨がまたぶり返してきて、雨足が強くなってきた。どこかで雨宿りと思い、パン屋さんの軒先をひととき借りた

イカ焼きの一件以来行き場の無い空腹感を抱えた我々は、今や視界に入った食べ物全てを食い荒らす「飢餓状態の野獣」と化しているので当然、パン屋さんのアンパンにも手が伸びる。むむむ、美味いな~。
そしてノスタルジー感がパッケージからあふれ出ている看板商品「無漂白・高級食パン」なるものに目が言った。これも食べたいな~。

イカンイカン、このままじゃケースの商品端から食べちゃいそう。。。
「おじさんこれも・・・」と、喉まで注文が出かけ、立ち食いでおなかを満たしてしまいそうになったその刹那、野獣の視線にお好み焼きの文字が眼に入った。

高級食パン
無食に終わった高級食パン。次回のリベンジ相手です。
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テーマ : ポタリング - ジャンル : 旅行

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