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伯方島 ~「しまなみ“塩”旅」~

さて、多々羅しまなみ公園を後にした我々は、一路次の島である伯方島を目指すことに。

この大三島はしまなみ海道の中間に位置していて、この場所のちょうど反対側には大山○(おおやまづみ)神社という瀬戸内海でも一番の社格を誇る神社があり、またしまなみの自然が一番ダイナミックに感じられるコースを持つ島なのだが、今回の行程では残念ながら割愛。(その後何度も行くことになりましたので)また別の機会でのリポートをお楽しみにしてくださいませ。

さて、ということでズクズクズンズンと大三島を快走です。ところでこの島から愛媛県。道路と観光整備に関する考え方の違いか、広島県側より若干標識のみやすさや、歩道と車道の段差の切り方などがフレンドリーでなかなか快適。

見やすい標識

このあたりからはロードバイクの人たちともちらほらすれ違う。きっと多々羅あたりまでを折り返しのコースとして使っているのだろうな、平坦な海岸沿いの道を6キロほども走っただろうか、伯方島へと渡る橋へのアプローチが見えてきました。

伯方島へと渡る橋へ

トイレの標識

静かな森

アーチ型の橋

伯方島に渡る大三島橋へのアプローチはちょっとジャングルライク、畑も果樹園も無い静かな森の中を進んでいく。やがて見えてきた大三島橋は、しまなみでは比較的小ぶりな(と言っても充分大きいが)アーチ型の橋。下を除くと、潮の流れの速さに目を奪われる。橋の長さが短いってことは、海峡が狭いということなんですね。

つまり。しかもただ流れが速いだけじゃなくて、底のほうから水流がモコモコっと盛り上がっている。うーん引力の力はすごいですな、ほとんど渓流の景観ですもの、実際。引き潮の時と満ち潮の時間にこの橋を渡る方は必見です。

でも落ちたら自力じゃイアンソープでも流れには逆らえなさそう、と素直に思えたので、賢明なみなさんはくれぐれも身を乗り出してワル乗りなどなさらないように。落ちたらシャレじゃすみません、ブルルル。

潮の流れが早い

さて、伯方島であります。

割合小ぶりな島で、しまなみ海道の推奨ルートでは島の一部を通りすぎるだけなので、普通に走ったら、の~んびり走っても30分くらいで走り過ぎてしまう、へっちゃら扱いなのであります。大方のサイクリストにとってはおそらく。

が、しかーし! 我々はこの伯方島に密かに狙いをつけ、この島に隠されたお宝の事前調査を行っていたのであります。ぐふふ。果たしてその財宝とはいかなるものなのだろうか、そして立ちはだかる敵を前にした我々の命運やいかに!? 

マリンオアシスの駐車場
南国な雰囲気のマリンオアシスの駐車場


マリンオアシスはかた

道の駅もやっぱり塩
道の駅もやっぱり塩


などと回りくどい脚色をする前にタイトルで既に匂わせているので、これ以上引っ張りませんが、そうなんですよ、伯方島と言えば、焼き鳥屋で「○○地鶏、備長炭、伯方の塩使用」なんて書き方で「どや? これでも文句あるんか、ワレ」と自信に満ちた扱われ方で、誉れ高く全国を席巻しているブランド塩の西の横綱(東の横綱は知りませんが)「伯方の塩」のふるさとなのであります。

ちなみに「伯方の塩」のことを「え?博多の塩って福岡県の塩じゃないの?」なんて読み方が同じだからって間違えちゃったりしている、しょっぱい読者の方がいないことを願いますが、我々の前にまたまた、素通りできない島が現れたのでありました。
 
これでこの旅行記をルート順に読み進めていただいている方には、なぜ大三島でヒラヒラと舞い踊る活きの良いヒラメちゃんを目の前にして、あのような無関心な態度を我々が取っていたのか?いや、とる事が出来たのか?という不可解な事実の背景が白日の元となり、大いに溜飲を下げたことでしょう。

「さ、昼飯、昼飯♪」ということで向かった先は、島の中心地木浦(きのうら)地区。ここはしまなみ海道のルートから外れて約6キロほど進んだところですが、食い物が絡むと、脳内に電気が発生しペダルを踏む力に自動的にアシストが掛かる我々ですから「全然楽勝~」と気楽に向かってみたわけですが、推奨ルートを外れてすぐさま結構な勾配の坂に大苦戦。ま、それほど距離ないんですけどね。推奨ルートは勾配も穏やかですが、外れて調子に乗るとこんなことも有りますのでみなさんはしっかり計画を立てましょうね~。

 さてさて、予想外に苦労した坂を上りきると眼下に広がるのは「船折瀬戸」(ふなおれせと)という海の難所。その名が示す通り、通る船があまりの潮の流れの速さに船体を折られてしまう。という逸話を残す海峡です。かつて村上水軍が瀬戸内海を跋扈(ばっこ)していた時代には、この海峡に浮かぶ能島に海城を築いたというから、しまなみ海道随一のワイルド系景勝地なのであります。

船折瀬戸

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